2.厳格なルールづくりと運用の徹底

厳格なルールづくりと運用の徹底

建築資材が高騰し、外注先との価格交渉も難しく原価率が上昇し経営が圧迫されていたB社。経営立て直しのためには抜本的な原価管理の見直しが必要な状況だった。

業種 建設業 従業員 15名
年商 5億 創業 15年

改善に向けての取り組み

企業を取り巻く環境が大きく変化する中で、その変化に対応すべく変革が求められていた。起業し勢いに乗って組織ができあがり、そのままワンマン経営を推し進めてきた経営者。創業以来、重要案件について自分の主観による采配で進めてきたが、いつの間にか時代の流れと合わなくなってきていた。長い間自分たちがやってきたことを変えることは、どの業種でも容易ではない。原価率が上がり経営を圧迫していても従来のやり方を変えていなかったB社。まずは経営者が変えたいという意思を自らの言葉で伝えることから。変革を成功させるには人の意識から変える必要があるとわたしたちは考えた。わたしたちの調査で明らかになったのは、数字基準などを全て経営者が決め、従業員とのすり合わせができていなかったことや、原価管理が社内で統一されておらず人によって対応もまちまちなこと。そして製造工程にも差が出てしまっていること。そこで業務を全て洗い出し、原価管理制度構築チームを設けて意見交換ができる環境を作り、会社全体の統一性を図ることとした。また、原価計算マニュアルを作成し、テスト期間を設けて何度も改良を重ねていった。

改善までの流れ

step1 現状把握
  • 経営者、幹部、幹部候補との
    ディスカッション
  • 得意先、仕入れ先ごとの
    取引状況把握
step2 統一ルールの作成
  • 業務洗い出し、
    業務フロー作成
  • 原価管理制度
    構築チーム編成
step3 原価の統一管理
  • 原価計算シミュレーション
step4 経営の予算実績管理

問題解決後

一度共通のルールが決まれば、変更したいときには皆で話し合い、統一して変更することができるようになる。経営者の独断で変更することがなくなり、原価の統一管理が実現。がんじがらめのルールではなく、一定の範囲を決めることがポイントでもある。マニュアルのためのチームを編成したことにより責任感が生まれたばかりでなく、企業を取り巻く環境の変化に素早く対応できる即時性も生まれた。さらに原価の統一管理は経営の予算実績管理にもつながってくる。事業計画書への連動が図られるようになり、事業計画全体の把握の一役を担うことに。厳格なルール作りと運用の徹底が企業の変革へとつながった。

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